前編に続き、お読みいただきありがとうございます。
後編では、待遇面(宿、食事など)や、当初の第一目的であった上達のためのフリー滑走や
上達の機会があったかなどについてお話します。
あくまで、私が参加したのは、小中高の団体レッスンを主体としてスクール(一般スキーヤー/個人客主体のスクールではなく)の話であるとご承知おきください。
1.フリー滑走はどれくらいできた?
・正直あまりなかったです。
全勤務日数が約35日程度で、そのうち、丸1日、団体レッスンがない日は3日。
(年末年始正月3が日の約5日、そのうち2日間は個人一般客ビギナーのプライべーとレッスンを担当)。半日のみフリーできたのが2日。
それ以外は、団体レッスンがある日の昼休みに3~4本(1時間弱)自主的に滑れる程度。
・というわけで、30日も毎日練習できる、という事前の期待は裏切られることに。ま、雇う側からしたら初心者が大半である小中高生に初歩を教えるために「働いてもらう」のが狙いなので、非常勤のイントラを滑らせて上達させようとは思わないわけですから、しかたないところです。
・また、イントラさんのなかに「少しでも時間があったらフリーで滑って練習しよう」」という方が少なかったです。イントラの多くは、学生さんや若手は別にして、空いた時間を使って稼ぎにきた、という人が多数派なのでした。
なので次には、どんな方々がイントラとして参加していたか、もふれておきます。
2.どんな方たちがイントラとして参加していたか?
・前述したように、入れ替わりやってくる小中高の団体レッスンには多数のイントラが必要です。多いときは30人近くイントラがいたときもありました。
・イントラは、次の3パタンでした。①スキー学校の常勤の方、➁常勤ではないが地元で通いで参加する方、③自分のように派遣会社を通じて遠方からきて宿泊滞在する方
①はスキー学校のスタッフ、➁は子供のころからスキーやっていて今は農家や別の仕事をしてあいた日に参加。40代、50代、60代と比較的高年齢で、スキーのうまい地元のおじさん、おばさん、といったところ。
で③はどうかというと、こちらも多彩で今回の人数はのべ20人弱。人によって、2~3日で帰える人もいれば、私のように長く滞在する方も。3~4日程度でいったん都内に戻って再度きた方もいました。
年齢も幅広い(が、比較的40代以上の高年齢が多い)
・大学生、大学院生、大手企業の新卒1年目社員、30代が少なく、他は40以上、70代も2名おられました。
サラリーマンで大手企業の管理職、自営業、看護師、学校や塾の先生、元会社役員、引退して仕事せず悠々自適の方、など。
・若い人は空いた時間を利用して滑りたい、という方が多く、年配の方ほどレッスン以外は滑らない、という人が多かったように思います。
・東京都内、神奈川、静岡、埼玉、といった首都圏近郊からきている方が大半でした。
3.参加したイントラはうまい人ばかり?
・基本的にはうまかったと思います。今回の参加メンバーで、大昔の1級という自分はかなり下のレベルだったことは確かです。ただ、前述したようにあまりフリーで滑る人が少ないので、全員の滑走を見る機会はなかったです。
常勤スタッフや地元の通いのイントラさんは、地元出身なので総じてうまかった、あたりまえですけど。レッスン中のプルークボーゲンを見ただけでもそうだとわかりますし。
・特に常勤の方は、当然、指導員など持っている人や指導員受験予定の方もいるので文句なくうまかったです。非降雪件から派遣されてくる我々とはレベルが違いました。
・フリー滑走の際、常勤の方たちが練習しているのを見つけ、そこに混ぜてもらい教えてもらってました。
教えてもらったのは延べ3日ほどですが、一発で自分の修正点を指摘してもらったり、うまい人の練習と同じメニューをこなしたり貴重な経験となりました。
・一般スキーヤーでも上手い人が滑っているので、イントラのウェアを着た自分が、彼らよりへたくそな滑りをみられるのが恥ずかしかったですね。スキー学校の看板にキズをつけてはいけないと思って練習してました。
5.待遇面。イントラの宿泊先について
・派遣イントラは、一般のホテルの部屋に泊まらせてもらえました。ホテルといっても昭和のスキーバブル時代の名残がのこるホテルが多かったですが。
・1か所のホテルに滞在ではなく、数日ごとに異なるホテルを移動して泊まりました。
スクール側から、「明日から●●ホテルへ移動」と指示があり、レッスン後に荷物をもって移動、ということがたびたびありました。移動は面倒ですが、宿泊施設の部屋の空き具合やイントラの人数が流動的(途中で帰るなど)なので仕方ないところです。
・部屋については、1部屋8~10畳の部屋に、4~6人が寝る。
相部屋とは言え、一般客と同じ客室なので暖房もきいて快適でした。
夜は、つかれて8時~9時に寝る人も多かったです。
酒飲んでる方も10時くらいには寝ていたような。
衣食住をともにするので、どんな方ともいろんな話ができて楽しかったですね。
・また、ホテルに宿泊できるメリットとして、広い大浴場にゆっくり入れる点があげられます。特に自分たちが滞在したエリアが温泉地だったので、ほぼすべての宿のお風呂は温泉で、早朝から夜遅くまでいつでも入浴可能でした(一部の時間帯で清掃や湯の入れ替え時間あり)
・スクールによっては、ホテルではなくスクールが借り上げた宿やロッジ等での合宿というスタイルのところもあるようです。せまい部屋に二段ベッドが並んでそこに寝る、という話も聞きましたがのが、今回はそうではなくホテルの畳の部屋で快適に寝ることができました。
6.食事は、朝・夕ともホテルで無料
・朝夕の食事(次で詳述)代もスクールがもってくれるのは有難い限りした。朝夕とも、宿泊先のホテルの一般客と同じ食堂でおほぼ同じ内容のものが食べられました。
・ほぼ、と書いたのは、一部イントラ向けに少しランクを下げた内容の宿もありました。ランク下げといっても十分な品数と量でした。
・ホテルによっては、朝夕バイキングで野菜を中心に質・量ともに満足いく食事をいただけました。
・レッスン集合が8時など早いときは、ゆっくりできない朝も多かったですが
これは仕方ないですね。
・年末年始は、おせちを交えたバイキングになっていました
(滞在35日のうち、後半の10日間は宿の諸事情で、ホテルではなく山荘に移動。食事は各自」麓の町で買ってきてな食べたり自炊するということになりましたが、これはこれで楽しかった)
・スクールによっては、専用の宿を借り切って自炊したり、寮費がかかったりすることおあるようです。この辺りは聞いた話なのでなんとも。

7.宿からスキー場までの移動
・レッスンを行うゲレンデまでが近い場合は、ホテル前で生徒たち(担当班の生徒たち)と歩いて移動。
宿泊ホテルがゲレンデなで遠い場合は車に乗りあいで移動。
8.スキー イントラの待遇面
・日給は正確にはわかりません。事前の募集時に8000円~等記載されていたように思いますがレッスン経験の有無で多少の上下があるようです。
振込は後日(勤務月の翌月なので、記事作成時はまだ)なので正確にはわかりませんが、いくらいただけるのかある意味楽しみです。
・食費は 前述の通り朝夕は自己負担なし。お昼だけゲレンデ周辺で各自負担。
・交通費は 全額は出ないようですが、ある程度は支給されるようです。マイカーで来る方、乗り合いで来る方、夜行バスで来る方、私のように新幹線と路線バスを乗り継いでくる、など様々なので一律には決めにくいようです。交通費も、スクールによって支給状況は異なるようです。
9.初めてのイントラ体験をおえて
・30日以上も雪山に滞在するのは、人生最初で最後でしょう。非日常の貴重な体験でした。
参加した方との交流もたのしく、宿や食事もめぐまれて快適でした。
・ただ、スキー滑走日数をふやしてウマイ人と一緒に滑って効率よく上達する、
という自分の狙いはあまり達成できなかったかな。
そんな中でも、常勤の方に滑りを指摘してもらえたのはプラスでした。この時の指摘を意識して残りシーズン練習していきます(今後は日帰りで数度滑りに行ける程度となりそうですが)
・来シーズンも参加したいかときかれたら、同じ条件なら参加させていただきたいと思っています。滞在中お世話になった皆様、ありがとうございました。
お読みいただき、ありがとうございました。ご意見ご感想も忌憚なくおよせください。
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