水上エリアで最大規模の宝台樹。一番人気は、高速クワッドからの第十コースです。
一方、忘れてならないのが、北尾根を登っていく「第七リフト」からの3本の急斜面
その名も「宝台樹 ”急斜面3兄弟”」(勝手につけました)
第七リフト1本で、3本の急斜面と絶景パノラマ、中斜面1本を楽しめます。
3本の急斜面は斜度30度を優に超える難関コース。
彼ら3兄弟は、どれくらいハードなのか。中級者の私でも、お子様でもいけるのか
試してみたのでご紹介します。
「急斜面3兄弟」へは、第七リフトで行く。
まずは第七リフト。すいてます。ほぼリフト待ちゼロ。
クワッドリフトができるまでは、中級者以上の方はこちらを目指したものですが。
いまや多くの方が、中斜面がメインの高速クワッドに移ってしまいました。
でも、宝台樹に来たからには是非とも第七リフトも滑ってみたいですね。
基本スペック、最大斜度はいずれも30度超!
まずはコース(3兄弟たち)の基本スペックから
①イーグルコース:3兄弟の長男坊。多彩なコースと迂回コースもある包容力が自慢。
・リフトを降りて左
・最大40度、平均25度
・迂回コース:最大28度、平均15度
②ダウンヒルコース:3兄弟の次男坊。アイスバーン気味の急斜面、曲者の次男坊。
・リフト降りて右(最もリフトより)
・最大32度、平均24度
・迂回コースなし
③パラダイスコース:3兄弟の末っ子。開放感と超急斜面の奔放さが魅力。
・リフト降りて右(ダウンヒルの右隣り)
・最大35度、平均20度
・迂回コースなし
④スラロームコース:3兄弟のいとこ。超難斜面じゃないからお子様も挑戦してね。
・最大27度、平均17度
・迂回コースなし
・ゲレンデマップでは中級ですが、上部の斜度は結構急。日陰っていて斜面はいつも硬め。
滑る前に、山頂からの眺望を楽しむ
第七リフトで、木々の間を縫って登ること約5分、
頂上付近で視界が開けた時の高揚感といったら・・。
山頂からは、右手に武尊山、麓の民宿街、左に朝日岳、さらに左に谷川連峰など上越国境の山々が
一望できます。民宿街やその向こうに水上プリンススキー場や藤原スキー場・・・
下界を見下ろしながら、のんびりと尾根伝いのコースも楽しめます。(下の写真)
但しこちらのコース、幅が狭いのでスピードをコントロールを。
一番人気の、イーグルコース(3兄弟の長男)。
このイーグルコースの特長は、バリエーションがあること。
・出だしの細道で移動 →
・中斜面(逆扇状にコース幅が狭くなる)→
・急斜面入口(下の写真:ここで40度の非整地をおりるか、左の細い迂回コースを行くか)
なので、初級者から上級者まで楽しめる寛容さがあるのが長男たる所以。
最大斜度40度ですが 中間点から見上げるとこんな感じです。(下の写真)
滑ってる人がさほど多くないのでコブは小さめ。または左はコブなし。
斜度40度は実際にないように思います。中級以上なら滑れるでしょう。
迂回コースは、プルークボーゲンの方には少しきついかも知れませんが
スピードコントロールができれば、可能でしょう。
迂回コースは、②ダウンヒルの中間に出るので、合流注意です。(下の写真)
イーグルコースは、宝台樹のメインバーンであるファミリーコースのリフト上からも
見上げることができます。なので イーグルを颯爽と降りてこられると
注目のマトですかね。上手な人が羨ましいです。
木々に囲まれた静かな急斜面 ダウンヒル(3兄弟の次男)
このコースはボーダーに人気のようです。
理由は、コース入り口に降りる前に、開放的な新雪バーンを横切っていける楽しみがあるから。
ですがコースに入ると一転、厳しい斜度が待ち受けています。
しかも日陰なので斜面は固く、冷えた日はアイスバーンのときも。
斜度は中腹まで一定して30度前後です。
やっとの思いで中間地点(迂回コースと合流)に。振り返ってみ上げると
お判りいただけますでしょうか、この斜度感。(下の写真)
ここからは中斜面をクルージングして第七リフトに戻ります。
難易度は、イーグルコースより高いです。プルークボーゲンの方には難しいでしょう。
コブが大きくないので何とか降りてこられるかも知れませんが。
★①イーグルと②ダウンヒルを、第七リフトだけで繰り返し滑ることができます。
宝台樹で一番タフだと思う、パラダイスコース(3兄弟の末っ子)
眺望抜群の尾根伝いを滑ること約500m その先を左に折れるとパラダイスコース。
入口が細くわかりにくいのでご注意を。
それにしても、どこがパラダイスなのか、というくらいの斜度です。
上級者やエキスパートにはパラダイスでしょうけど。
開放的な広い急斜面ですが、多くの方はコース右側を滑ります。(下の写真)
コース左半分側から滑りだした直後が最大斜度。斜面の向こうがもはや見えません・・
半端ないですよ、この斜度!
途中で止り上方向お撮影しましたが、はっきりいって腰引けてました。(下の写真)
最大35度と言えば、スキージャンプ台の助走路や着地バーンに近い斜度です。
おまけに、滑走者が少ないので、斜面が踏み固められることない荒れた状態。
こんな状態で気温が下がって表面が凍ったら 私のレベルでは
危険なバーンでしかない、そんな感じです。
その昔、ボーゲンに毛がはえたレベルの6歳児(自分の子供です)がチャレンジしたのですが、
途中何度も腰をつき、下まで降りるのに苦労しました。
この斜度で転倒して板がはずれたら、板をとりに移動するのはとても困難でしょう。
足前に自信がない私は、滑るなら二人以上で(なにかあったら助けあえる)と思った次第です。
ただし何事もチャレンジですから試してみることはお奨めします。
★ここを降りると、第七まで戻るにはリフト乗り継いで上がってこないといけません。
よって、滑る順番に注意。
ここなら何とかいける、スラロームコース(3兄弟のいとこ)
スラロームコースは 中斜面との表記。とは言え、上部の斜度は27度。
前述の3本の難コースと比べれば中斜面ですが、十分に急です。
けれども、大きなコブもないので、中級以上の方や転んでも自力で対処できる方なら
十分に滑り降りてこられるのではないでしょうか。
滑る醍醐味としては、先にあげた3本の急斜面にはやや劣るかと思います。
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