宝台樹スキー場へのアクセス(後半:奥利根からその先) 2つのルート、どっちがお奨め?
宝台樹へのアクセス後半は、19kmのルートのちょうど中間点である奥利根スノーパークをすぎたところから始まります。 奥利根スノーパークの急斜面を麓から見上げながら通過するとまもなく、粟沢の信号がみえてきます。 ここを左折するのが「西線ルート」。まっすぐ行けば「ダムルート」と、2通りのルートがあります。 多くのスキーヤが選択するのが「西線ルート」で、藤原湖の北西の峠を越える道。 一方、路線バスや無料シャトルが走るのが「ダムルート」。こちらは西線ルートより距離が長く時間もかかるのですが 峠越えはありません。かわりにダム湖に沿ってくねくねと、山影のカーブの多い道を走ります。
※宝台樹スキー場ホームページに動画あります(晴れた日の動画)。 https://hodaigi.jp/access/ 降雪時は晴れた日とは違って、かなりハードなのでそのあたりの体験情報もふまえて、以下お伝えしたいと思います。
距離はあるけど、風情や秘境感を感じたいなら「ダムルート」
●奥利根スノーパークの先の粟沢の信号を直進します。この先、チェーン着脱場所はほぼありません。 スタッドレスでないなら、ここで引き返してでもチェーンを装着してからすすみましょう。
●ここから宝台樹スキー場まで、積雪時:20~30分余。乾燥路面時:約20分。あくまで目安です。
●路線バスが通るので除雪車も入るらしく、地元の方からは「馴れてないなら、ダムルート」を勧められます。 アップダウンがないから、がその理由ですが、決してラクな道とは思えません。 ルート全体を通してカーブの繰り返しですし、ダム湖までにはそれなりにアップダウンがあります。また、 藤原ダムを渡った直後のトンネル(雪除けガード)は見通しが悪く、暗い登りカーブで、アイスバーンのときも。
●藤原ダムは、高さ約95m、長さ約230mのコンクリート式ダム。1959年竣工(≒完成)と、水上エリアのダム群では かなり古いダム。このダム堤を走るので景色を期待したいところですが、冬場走ってても景色を見る余裕はありません。 と言うか、弊方の車高が低いのか、景色が見えた記憶がありません。
●さて、雪除けガードのトンネルを登り抜けたあと、湖面を左に見ながら走行。ダム南東を走るので常に山影を走ることになり、 朝はほとんど日光があたった記憶がありません。なので路面の雪も解けにくいので、晴れた朝でも実はずっと雪道運転していた、そんな記憶です。
●トンネルが二か所。頭上の山合の狭い空をみながら走りますが、降雪時は秘境感漂い、非日常の運転気分を味わえます。 途中、宝台樹キャンプ場に行く知さな道もあります。宝台樹キャンプ場は、夏場のキャンプ場として、 またその先の裏見の滝への入り口でもありますが、その昔は、宝台樹スキー場のゲレンデの一部でもありました。 たしか青木沢ゲレンデとかなんとかという名前でシングルリフトも1基ありました。今では撤去されていると思います。
●このダムルートには、途中に集落もあるので、雪深い中でくらす人々の暮らしを想像しながら走ると それなりに感慨深いです。 (ちなみに「西線ルート」には集落はありません)。 藤原の集落付近は少し開けた直線道路。晴れた朝、暗い日陰の凍結した山道を抜けた後に見た、朝日に照らされて光る屋根や キラキラと光る空気中のツブを 目にしたときの光景は忘れられません。ダイヤモンドダストってこれのことか、と思わず、 車中で寝ていた家族を起こしてしまったほど。
●集落を幾つかか通過すると、スキー場の看板がみえてきます。ここを右折し、スキー場まで約2キロの1本道を上っていきます。 この右折角で「西線ルート」からの車たち(対向車線)と合流(彼らは左折)します。 スキー場まではあと数分。ラスト2キロの紹介は、西線ルート紹介の後半に譲ります。
宝台樹へのメインルート、「西線ルート」早く到着したいならこちら。
●粟沢信号を左折するのが「西線ルート」。大半のスキーヤーはこちらを走ります。 ここからスキー場までの時間は、積雪時:約15分~25分。乾燥路面時:約15分。あくまで目安。 路線バスは通りません。集落もありません。 沢沿いの道を上り、峠をこえていく。アップダウンの繰返しではなく峠までひたすら上り、峠からひたすら下る、そんな感じ。
●奥利根スノーパーク先の粟沢信号を左折後、沢沿いの道を緩やかに左右に曲がりながら登っていくと数分後、チェーン脱着所。トイレもあります。 (チェーン脱着所の先を左に入っていくと音楽フェスなどが開催された場所だとか、きいたことあります。が定かではない)
●脱着所をすぎて約1キロ強、うどん屋をすぎると急なS時登りにさしかかります。ここは宝台樹へのルートの難所の1つで、 路面凍結や積雪を回避できるよう積雪防止帯になってます。でも、降雪が激しく雪に覆われていたらスタッドレスでもスタックする恐れがありそう。 過去にも、このあたりで止まってしまった車で渋滞したことがあります。しかもカーブなのでバックして登り直すのも危険な箇所。 S時に入る前に、十分な車間距離をとってスピードを保ったまま、絶対に止まらずに走りきることが肝心です。
●このS字の直後にも百m先に急な登りカーブあり。最初のS字から峠のトンネルまで気を抜かず、 止まらず走りきることが必要です。スタッドレスでもチェーンはあったほうが安心。
●峠のトンネルを越えたらすぐに下り。晴れた朝は太陽が射し、正面眼下に藤原湖、そして遠くに水上高原プリンススキー場のメインバーンが見えます。 但し降雪時は、急な下りが約1キロ強続くのでこちらも要注意箇所。下った先が急カーブなのでスピードを落として走ります。 (ちなみに峠のトンネルを出たあたりにライブカメラ設置個所あり。ネットで路面状況を確認できます)
●湖面近くまで下ったあとも、緩やかな下りとカーブが多い道が続きます。 最後に橋を渡りきると、直後に上りながらカーブしてすぐに県道63号(ダムルートからのバス通り)にぶつかります。 この箇所、一時停止なので、前の車と車間をあけて走らないと、手前の坂の途中で待つことになってしまいます。 ですので、ここも橋を渡る時点から前の車と車間をあけて走りましょう。
●一時停止を右折し、コスモSSの先に宝台樹スキー場看板があるT字路へ。 ここで「ダムルート」からの車やバスと合流します。 左折すれば、あとはスキー場まで2~3キロの登り一本道。
ラスト2キロの一本道。民宿ヤペンションを見ながら登り切ろう
●残り2キロといってもまだまだ気は抜けません。この道もスキー場までは延々と登坂で、降雪時はスタックする車があるからです。 車間をあけて走りましょう。大きなカーブはないのですが、微妙に登り傾斜が変化します。 特に、途中、小中学校入口付近のS字カーブ付近は急勾配なので要注意です。
●ラスト2キロの道沿いには、民宿やペンションが点在します。 日曜の朝、各民宿の駐車場の埋まり具合から、どこが人気の民宿か、あるいは今日のゲレンデの混雑模様を類推できたりします。 次はここ泊まりたいね、ここはダメね、など値踏みしながら走ると面白いかも。(宝台樹民宿レポートも書こうと思います) 昔泊まった民宿が看板を下げていたりすると、なんだか寂しいものがあります。
一方で、お世話になったお宿の駐車場が埋まっていると、お宿のおばあさんの顔を思い出し、まだまだお元気でよかったね、とほのぼの気分になれます。
●まもなく右手に白樺ゲレンデ。リフト1本、距離約600m、最大斜度約30度の1枚バーン。 そして数分後、メインゲレンデ(右手にセンターハウス、左に第2・第1駐車場)に到着。
●スキー場のベースとなる建物は右手(センターハウス)。左に第2・第1駐車場があります。 センターハウス手前(運転席からは右手)に送迎駐車場もありますが、マイカーは左手の第1・2駐車場へすすみます。駐車場ガイドのおじさんがガイドしてくれます。 付近には、スキーを担いで横切る人も多いので接触しないように。
● 駐車場に入る前も注意点があります。 それは、駐車場の入り口前で渋滞してしまうと、この当りまだ坂道ですから凍結時にスタックして発進できない車がでてきてしまうこと。 なので、ここでも前の車と車間をあけるようご注意を。車間さえあれば、万が一下がってきてもぶつかりリスクは低いし 後ろから押してもらえたり、車を切り返して斜め方向で発信できたりもできますから。
宝台樹の駐車場は、1台あたりのスペースが比較的広め。
●駐車スペースが広めなのは有難いのですが、そのせいか車のまわりで着替える人が多いので接触しないようご注意を。 また、駐車場はかすかに傾斜がついています。サイドブレーキを引き忘れた車がバックしてるのを見たことがありますので、サイドブレーキの引き忘れにもご注意を。
●駐車場には更衣室とトイレもあります。更衣室は狭いのであまり使われていないかもしれません。
●さあ、宝台樹スキー場に到着。ベースからは白樺ゲレンデ以外のほぼ8割型のコースを見渡すことができます。 残念ながら武尊山(標高2158m。宝台樹スキー場は武尊山の北側の尾根にある)山頂は見えませんが。 振り返ると、遠くに朝日岳(標高1940m)。谷川岳がみえたかどうか忘れましたが、晴れてれば第九クワッド山頂から一望できます。
まずはここまで運転おつかれさまでした。次は、宝台樹の民宿編、ゲレンデ編、スキー学校&検定、ファミリー向け情報、 等々、順次、書かせて頂きます。お読みいただきありがとうございました。
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